2018/11/23/ キムblog
先日、滋賀県に行ってまいりました。
建築学生時代、尊敬?好きだった建築史家であり建築家の藤森照信氏の
建築設計されたCLUB HARIEの本店?ラコリーナ近江八幡に行ってきました。
昔は藤森氏の建築一人で長野県まで高過庵という茶室を真冬に見に行ったりしました。
建築史家として歴史の本を書かれてたり、そのほか町歩きの本は本当に面白いですよ!
建築家としてのキャリアは50歳過ぎてかららしいです。
建築のことなんて仕事を辞めてからすっかりでしたが、超興奮でした!!
この建築デザインをみるとすぐに藤森氏しかいないなと素人でも一発でわかります。
テレビで見てすぐに閃きました。
しかしこのデザインは建築史家という長いキャリアや知識、拘りがあってこそ。
屋根にニラを植えたり、たんぽぽを植えたりしてきた経験がこの建物にも活かさ れていますね!
茅葺の屋根から植物が生えていました。イサム・ノグチを連想させるような広い中庭にはなんと小川が流れ、
バッタやちょうちょが。。。
ディティールやテクスチャーへの拘りを随所となく堪能できました。
茅葺き屋根も植物も少し色焦っていたので秋を感じます。
写真集をみると春になると茅葺き 屋根の手入れや、夏前には中庭で田植えが行われたりするそうです。
日本の四季を感じることができます。藤森建築といえば!ガラスは安定のスリガラスですね ◎
あとは焼き板も随所と使われていました。入る光がとても柔らかく、洞窟?のような空間を演出しています。
個人宅や博物館のデザインが多いので、個人宅だと見学も気をつけないといけないのですが、
お店だと気軽に入れていいですね。椅子や机にも拘りを感じました。
家具の高さら子どもでも座れるくらいのレベルに調整されています。
大人だと少し低く感じますが、問題なく過ごせました。
屋根上のテラスが入れなかった のが無念…泣 あとはトイレは少し遠かったのが残念?だったかな
トイレの扉の厚さときたら…笑 でも車椅子の方も利用されているなど、
バリアフリーの問題は特に感じる事はありませんでした。
多分恐ろしくここの管理は手間がかかるであろうと想像できますが、楽しそうだなあ。
泥だらけになりながら自然と共に生きる。
昔ながらの生活がここでは体験できそう。
建築物にとっては自然とは脅威でもありますが、この建物は四季を感じ、
自然と共に生きる建物ですね。藤森氏のアイデンティティーを感じることができたように思います。
自然と溶け込むような、建築デザインは多く見られます。
線と面を研ぎ澄まし、自然と溶け込む…でも藤森先生のように
自然素材や昔ながらの伝統工芸などを駆使して自然と一体となる建築は
やっぱりかっこいいな〜と思います。
そして平日なのに多くの人たちが訪れていました。
オリジナルのTシャツやフォトスポット、
売店など随所に一般の人でも楽しめる仕掛けが施されていて半日いても
飽きない仕組みが散りばめられていました。
すごいぞ! クラブハリエ!!
一年を通して楽しめるであろうラコリーナ近江八幡。
近江八幡にはno-maもあるし、面白い街だな〜。
飛出ぼうや(街中でよくみかけるあいつです)の生産工房にも
遊びに行ったので次はそれについていつか書きたいと思います。